休み時間ってこともあってか
廊下は
人でごった返している


「愛理〜、現代文って資料集も使うっけ?」


「いらないんじゃない?」


「オッケー、ありがとう」



中学とは違い
高校には鍵がかけられる
ロッカーがある
教科書だって持ち帰らなくていいからとても便利


「にしても男子って元気だよね〜」

廊下で戯れている
男子の集団を見て愛理が言う


「先輩まで混じってるしね〜」


「え?どこ」


そう聞く愛理に渚は
「あそこの集団の人」と言って見せた


「あ〜、渚、あれね先輩じゃなくて2組の担任だよ」


「えぇ〜うそだぁ〜」


「嘘じゃないし!」











これが
渚と先生との出会い