「あこは私が嫌いなんだ」

 「は?」

 「あこは私が嫌いで、会いたくないから。だから出てこないんだ」

 「違うって!」

 「あこと話したい。あこと離せないなら生きてる意味ない。あこの居ない世界なんて価値がない。あこがいないならいっそ」

 一筋の涙が零れた。

 ドラマみたいに綺麗には泣けないけれど。

 「いっそ、死にたい。」