レイラの瞳にはとても強い決心がにじみ出ていた。


「ごめんね…朝陽。」


「……俺は、レイラが決めたことなら何も言わない。でも、一つだけ約束してほしいことがある。」


「約束…?」


「あぁ約束だ、生きて……必ず生きて戻ってこい。」


国に戻れない朝陽はそれしかレイラに言う事がなかった。



ただ、レイラを悲しませたくない。


そして、レイラにまた戻ってくることを約束してほしい…。



国に戻ることが何を意味するのか、レイラはきっと分かっているはず。