俺が低い声で慎重に聞くと美姫は首を横に振って空を見上げた。




「戦ったよ。でも逃げられちゃった。たぶんあのまま戦ってたらあたし確実に死んでたよ。でもねこれのお陰でどうにか免れたんだ」


ゴソゴソとポッケをあさる美姫が取り出したのはいつしか美姫がもらってきた水晶。



これが…?



それをマジマジと見てもただの水晶にしか見えない。



これに、特別な力が宿ってるとしたら……




「それ、校長に分析してもらおう」




何かの役に立つはず。