「それもきっと白薔薇のせいなんじゃない?」 「たぶんそうだと思います。」 俺が負けたのは情けを持ってしまったから。 兄貴をこの手で殺すことに戸惑った。 こんな俺のせいで美姫は…… 「リオ。あんたは落ち込んでる暇なんてないよ。美姫ちゃんの力が目覚めかけた今、あいつ等が美姫ちゃんを殺しに来ないはずがない。いつかこの子の命を狙いに来るはずよ」 校長は視線を美姫に移した。