たぶん逃げられたんだろう。 でも、この場を逃れたのにはかわりなかった。 あたしはすぐさまリオの事を思い出しリオの方に駆け寄った。 「リオッ!!ねぇリオ!!」 体を揺らしながら叫んでも全く反応がなく、顔は真っ青のまま。 「ねぇ起きてってば!リオ!」 ゴロンッ その時あたしの足もとに何かが転がってきた。 「さっきの水晶…」 この水晶のおかげで奴を追い払えた。 きっと奴らにはこの光が毒なのだろう。