それに合わせてやつもどんどん下がっていく。


でも、このままではこいつを倒せない。



何か……武器のようなものがなければ




その時、水晶から弓矢のようなものが出てきた。


「!?」


あたしは一瞬驚いたが、気を取り直しその矢を握ってヤツに向けた。



目をそむけている奴はこっちに全く気付いていないらしい。


この光のせいなのか、何か熱い血が体を巡って行くのがわかった。



これが……神姫の力…?



あたしは今かと思い矢に精一杯のあたしが持っている魔力を込めた。



「行っけぇぇぇ!!」



手から放ったその矢は奴の体に衝突し光を放った。


光は森全体を包み込むように輝いている。



「やった……の?……」



光が消えた時あたしはヤツのいた場所へ歩いて行った。





「あ……。」



しかし、その場には折れた矢が転がっていた。