あたしはヤツに殴りかかった。


でも、所詮なんの力もないただの女の子それは簡単に手で受け止められた。


それでもあたしはひたすら殴り続けた。



「ククククッ。ねぇお姫様?こんなの全くきかないって。」

ボスッ


「キャッッ」



あたしは殴り続けていた手をつかまれそのまま吹っ飛ばされた。



「痛っ」

立ち上がろうとした時、右足に激痛が走った。



「無理に立ち上がらない方がいいんじゃない?たぶんそれ折れてるよ?」

やつはあたしの右足を指さした。



立ち上がろうと踏ん張るたびに激痛が走る。



でも……


リオのためにもあたしは勝たなくちゃいけないんだ。