……シーン…。
ギュッと瞑った目を恐る恐る開くと
2人がキョトンとした目でこっちを見ていた。
「……ップ…ハハ…アハハハ!!」
え!?え!?なんで笑い始めたの!?
「美姫ちゃんって面白いね!天然って言われるでしょ!」
「………」
あたしは状況が呑み込めず呆然としていた。
「なんにも手ださないし!食われるとでもおもった?」
……その通りです。
「あたしたちは友達になりたくて来たのに。これはひどいでしょ!」
「え!?そうなの?…ごめん!なんか…ホントにごめん!」
あたしは必死で頭をさげた。
なんて勘違いを!あたしバカ!
「別に怒ってないよ!ほーら!頭上げて!」
あたしはグイッと2人に頭をあげられた。
「自己紹介まだだよね?あたしは、レナだよ!で、こっちの子がサナ!」
なるほど。
黒髪の子がレナちゃんで
ショートの子がサナちゃんね。
「美姫ちゃんだよね?
美姫って呼んでいい?
うちらの事も呼び捨てで呼んで!」
「うん…!」
レナとサナはすごく元気系ですぐに心を開けた。
二人はキツネの妖怪らしい、
なんか、会った時からキツネっぽいなと思ってたんだ!
あたし、モンスターを見分ける才能あったりして!!
入学初日
あたしは、なんとか友達もできて
楽しく過ごせそうな気がした。