見ると、腰までの黒髪の女の子と
こげ茶色のショートの女の子がいた。
「だ、だれ…?」
あたしは、思わず固まってしまった。
その時丁度"襲われないように気を付けてね"
という親父と校長の言葉を思い出してしまった。
ま、まさかあたし喰われる?!
頭が真っ白になりキョロキョロしていると
腰までの黒髪の子が
「あたしたち、美姫ちゃんの両隣の部屋に住んでるんだけど、あいさつしに来たんだ!!」
と言いながらあたしの隣に座ってきた。
う、うそだ!
あいさつなんて、可愛いもんじゃないでしょ!?
むしろ、あいさつ代わりに食べに来たんでしょ?
と、思っていると。
「わぁ、遠くで見てもかわいいと思ったけど。近くで見るとホント可愛いんだね美姫ちゃん」
黒髪の子があたしを抱きしめてきた。
や、ヤバイ…。
逃げられないぞこりゃ……!
あたしの人生ここまでか……。
あぁ、今までいろいろあったなぁ。
長いようで短い生涯だった。
もう、悔いることはない…!!
「え~い!煮るなり焼くなりすきにしろぉ!!」