「20番。」


「はい」


あたしは、席を立った。


「38番」


……


あれ?返事がない…


まわりが、ざわざわしてきた。



「はい…」


すると、どこからか低い声が聞こえた。



「俺が38番」



声の主はグレーの髪を揺らしながら、ガタッと立った。




「……リオ」