「ねぇ 彼女一人?」

聞き慣れない男の声がした。
振り返るとそこには世に言うヤンキーがいた。

しかも一人じゃない5、6人いる。
「(逃げたほうがいいなぁ)」


身の危険を感じそのまま走って逃げようとすると男のひとりが少女の腕を掴む。


「おっとなに逃げようとしてるのかな?」

ニヤリと笑った男に恐怖を覚える。


「放して!!嫌!」

「おとなしくしようか」



掴んだ手に力を込める

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「いやぁーー!!」


恐怖にたえるられなくなった少女は叫ぶ



「ヤバいぞ!これ以上叫ばれたら誰かくる」


「そいつを黙らせろ!」

焦るヤンキー達
「黙れ!!!!」
バシッ

渇いた音とともに少女は自分の頬が紅く腫れていることに気づく


「おい こいつ黙ったぜ」



少女の頬に涙がつたった

「しかも泣き出したぞ」


男達の声がただただ怖かった


「(空助けて)」

少女がそう願ったときだった


目の前の男が吹っ飛んだのは。



「てめぇら俺の女によくも手を出してくれたな…

許せねぇ」


聞き慣れた声

目の前には大好きなあの人
安心感からだろう涙が流れ落ちた。



「もう大丈夫だ」

飲み物を買いに行くと言ったときと同じように頭を乱暴に撫でた


その後は一瞬だった、あっという間にヤンキー達を倒していく空を私はただ漠然とみていた。

バコン
最後に大きな音がして空が全員を倒し終わったことがわかった。


「さてと 帰ろうぜ」


そう言うと空は私に手をさし出した。


私はその手を掴もうした。

しかし…