「俺、始めて姫香と話したのって 廊下でぶつかった時だよな? あの時はひでぇこと言ってごめん! その…なんつーか……。 俺、少しイライラしててよ。 その、つまり……姫香に八つ当たりしちまって。 本当にごめん。」 そう言って私にまた頭を下げた。 「………。 もう、いいよ。 きちんと謝ってくれたから私ももう気にしないから。」 もう許してやってもいっか…。 「マジ、ごめんな。」 「うん。」