「っ………。」



健人があからさまに顔を曇らせた。




そして俺が健人に声をかけようとした瞬間
健人が口を開いた。





「…だから何だってんだよ?
それでもお前には関係ねぇし、お前に教えるつもりもない。」






「っ……!!」



バタンっ!!

健人はそのまま屋上を出て行った。




"関係ない"…か………。








確かに……。


俺は好きな女の事を何も知らないんだな。
ダセェな……。