ーーーー………あれから1年。

月夜を目にしたことはまだない。

「もう1年経つんだね。

月夜の電話があってから……。」


私は健人に言った。

「あぁ…。」


「1年も探し続けて悠が駅で月夜を見ただけか……。」


私は健人に心配かけないよう、

無理やり笑った。

「………。



なぁ姫香「健人いるー?」バタンっ!




誰かの声と同時に
扉が急に開いた。


「「?!!」」



そこにいたのは……











竜だった。




えっ!?

何で竜がここに?!!


え?え!?


「はぁ!?

竜??何でお前此処に……?」



「え?健人を探しにだけど?」