「今のって橋本くんだよね、やっぱかっこいいなぁ〜」


美那が目を輝かせながら小さくなっていく橋本くんを見ていた。

「そうかなぁ私は、ああいうのに限って裏があると思うんだけど。」

あいか!それ大正解だからね

私はようやく気持ちを落ち着かせさっきの出来事を思い出していた。

橋本くんて何者?表は王子様キャラで裏では俺様キャラとかいうどこぞの小説によくいる王道キャラ?

文章だったらキュンキュンきてたけど


実際に遭遇すると


う・ざ・いっ!!


まぁもう会うことはないし、しかも学科も違うし、気にしない気にしない。

「私、橋本と小学校一緒だったんだけれど、ここに来て久しぶりに見た時、誰か解らなかった。」

小学校時代はあんまり目立たなかったらしい

「ねぇあいか!橋本くんと知り合いっていうを何で今まで隠してたぁ!」

そういいながらあいかの肩を激しく前後に揺らす。


「橋本くんてそんなに有名なの?」

「知らないの?さすがオタクだね、現実にもっと興味を持ちなさい。」


どうやら橋本くんは専門学校一頭が良くて、医学部には見かけ倒しが何人かいるがその中でも王子様と呼ばれるくらい本当の天才らしい


まじでか…だけど残念ながら出会ってまもなくあの王子様の裏の顔を見てしまった私はどうすればいいの?