そんなに慌ててなくてもいいのに…

ほんとに危なっかしい子だな。

そう思うと少し笑みがこぼれた。




俺は遠慮がちにフロントガラスから覗き込んでる彼女に気づかい助手席のドアを開けた。




『お邪魔しまぁす…』



「どうぞ〜」


そう言って俺は吸っていたタバコを灰皿に押し付けた。



『遅くなっちゃってごめんなさい!!』



「いいよ、いいよ!!さっ!!行こっか!?何食べたい?」


『えっ!?』



この反応は全く考えてなかった感じだよな。


俺は少し笑った。



「俺に任せる?」



『はい!!』



そう言って彼女も笑った。



この子は本当に純粋な心を持っているような気がする…