そうしているうちに、車はどんどん山道を上がって行き、目的地の夜景スポットに到着した。




「着いたよ!!さぁ降りよっか!?」



そう言われ私達は車を降りた。


3月の夜の山の上はまだ少し寒い。


彼は駐車場から少し歩いて登って行く。

私もはぐれないように後ろをついていった。


ここって有名なのかな…

結構の数のカップルが手を繋ぎ、ラブラブをアピールするかのように私達と同じ方向に歩いている。



そして、しばらく歩くと展望台に着いた。





『うわぁぁぁぁ!!何これ!?きれ〜い!!』



私の目の前には一面の街灯のイルミネーションが広がっていた。



「気に入ってもらえた?」


彼は得意気に聞いてきた。


『はい!!こんなの初めてです!!』