彼は不思議そうな顔で首を傾け私を見た。



「…俺?何か用?」



『あっあのぉ…こないだはありがとうございました!!』


そう言ってペコッと頭を下げた。

それでも彼はまだ不思議そうな顔をしている。



もしかして…覚えてない!?

『あのぉ…3日前の夜に捻挫した私を家まで送ってくれて…』



「あぁ!!あの時の!!…確か愛ちゃん!?なんかあの時と雰囲気違うからわかんなかったよ〜」


『あの時は私、化粧してたから…普段の私はこんなんです…』



まさか知り合いに会うなんて思ってなかった私は、スウェットにボサボサ頭にスッピン…
まぁスッピンはだいたい普段からいつもだけど…



「そうなんだ〜足はもう大丈夫?」


『はい。軽い捻挫だったみたいで3日間安静にしてたらマシになりました。』


「そっかぁ〜良かったね!!」


『それで…あの…私ちゃんとお礼がしたくて…』