「ごめん!!俺…何も知らなくて…辛い事思い出させちゃったな!!」



『いえ、大丈夫です!!でも同じように寂しい思いしてる人がこんなに身近にいたなんて…』



一般的に母子家庭ってそんなに珍しくはない。

でも不運にも私の周りにはいなかったんだ。


仲の良い友達はみんな両親揃ってて、兄弟がいてすごく温かい家庭ばっかり…

だからいつもうらやましかったんだ。



「俺達、似た者同士だな!!」


『ねっ☆』



私達は顔を見合せて笑い合った。


この時の彼の笑顔はとても優しく感じた。