その日、あたしは朝から一日中布団にもぐったまま誰とも顔を合わさなかった。




千春さんが病室に来ても寝たふりをした。



不思議なぐらい涙が出てたから…。



体中の水分がなくなってしまうんじゃないかと思ったぐらい。



涙ってほんまに枯れへんねん…






ようやく消灯時間になってあたしはやっと布団から顔を出した。




真っ暗で変な気分だった。




トイレに行こうと思って立ち上がると、泣き疲れてたせいか少しフラフラした。




考えてみたらあたしの心も体もかなりきつかったんだろう。





妊娠、流産、移植手術、卵管手術…



精神的にも身体的にもぎりぎりだった。