気付けばあたしはまた勝手に病室を飛び出していた。
聖夜のいたICUの前に行くと、手術中の赤いランプは消えていた。
勝手にドアを開けて中に入ると、ガラス張りになった壁があって奥までは入れなかった。
ガラスの壁の向こうには目を閉じたままの聖夜の姿があった。
死んでないやんな…?
『あのー、勝手に無断で入ってこられたらだめなんですけど』
あたしに気付いた看護婦さんにそう言われた。
あたしはその言葉を無視してガラス越しに聖夜を見ていた。
何故だか分からないけど涙がでた。
息してる…
酸素マスクが曇っているのを見てほっとした。
でも、頭にも腕にも包帯が巻かれていて、片足はギブスで固定されている。
『知香…』
後ろからそう声がして振り返ると、そこにはお父さんがいた。
『なぁ…聖夜大丈夫なん?大丈夫やんな?息してるし大丈夫やろ?』
あたしは必死で聞いた。
あたしの体を壊したお父さんに…
聖夜のいたICUの前に行くと、手術中の赤いランプは消えていた。
勝手にドアを開けて中に入ると、ガラス張りになった壁があって奥までは入れなかった。
ガラスの壁の向こうには目を閉じたままの聖夜の姿があった。
死んでないやんな…?
『あのー、勝手に無断で入ってこられたらだめなんですけど』
あたしに気付いた看護婦さんにそう言われた。
あたしはその言葉を無視してガラス越しに聖夜を見ていた。
何故だか分からないけど涙がでた。
息してる…
酸素マスクが曇っているのを見てほっとした。
でも、頭にも腕にも包帯が巻かれていて、片足はギブスで固定されている。
『知香…』
後ろからそう声がして振り返ると、そこにはお父さんがいた。
『なぁ…聖夜大丈夫なん?大丈夫やんな?息してるし大丈夫やろ?』
あたしは必死で聞いた。
あたしの体を壊したお父さんに…