昔々。


まだ裃学園が出来たばかりの頃。


そうね....現在の学園長である私から10代前くらいのことって聞いたわ。


その頃からこの学園は金持ちが通う学校として名を知らせていた。


貴族階級の人たちに必要な教育をしているし、何より学力が高かったから。


もちろん一般生も通っていたが、学費は相変わらず高いのでほとんどいなかったけど。




その時の学園長は生徒を競いあわせるためにランクをつけた。


と言ってもD、C、B、A、S……。


そしてGold。


通称Gっていう6つの簡単なランクだけどね。


これは知っているでしょう?


象徴として胸にそれぞれに合わせたバッジを着けているものね。


Gランクの生徒は自分の思うまま、俗世間も思うままに動かすことができるほどの権力を持てる。


みんなそれを目指した。


ランクの基本は学力、基本的な礼儀作法とかがメイン。


だけどランクによって人数は決まっている。


Gは1人。


Sは5人。


Aは15人。


Bは50人。


Cは100人。


Dは残り。


ランクの証拠は肩にバッチがつけられるから、一目で分かるようにした。


今は当時より少しバッチを着ける位置が変わっているけど、着けるのは伝統ってところかしらね。