ここは...。


フェラーリ、ベンツ、ヘリコプター、リムジン.....。


一体何台あるんだここ?


「何で、財閥のお坊っちゃまがビックリした顔してるのよ!」


そりゃ誰だってビックリするだろ!


扉の奥に高級車等々って....。


何げに覆面パトカーも置いてあるし。


「リムジンでいいわよね。国松は運転よろしくね。竜也は学園と真理亜の監視。」


「「かしこまりました。」」


さすがだな。


莉依紗様の執事は。


国松さんは俺たちが来る前に既にリムジンの準備をしていたのだそうだ。


「莉依紗様、葵様お乗りください。」


「ありがとう。」


立ち振る舞いはどんなときも完璧なんだな、莉依紗様は.....。


「葵、少しここから時間がかかるのよ。

吉崎さんには私が葵を借りていくと伝えておくからそれでいいわよね?」


「はい。ありがとうございます。」


嫌って言えねぇだろ!


「あと竜也、葵と夏菜を尾行した真理亜の部下を捕まえて地下の牢屋にぶち込んでおいてくれる?」


「あ...それは私がやりますので。」


これ以上学園長の仕事を増やすわけには...。


「葵は遠慮しないで。こういうのは私たち警察の仕事なんだから。必ず捕まえてストーカー罪で訴えておくからね。」


「あ、ありがとうございます。」


俺がここに来ることを予想できたからこんなにできるんだよな....。


莉依紗様って....本当にただの学園長じゃないよな....。


「では出発いたします。」


俺は莉依紗様のリムジンに乗せられ、アイマスクをさせられ....。


ある場所へ連れていかれた。



-葵side end-