-沙那side-


ふぅ....。


執事も誰もいない広い食堂で1人紅茶を飲んでいた。


おっとそう言えば皆さんお久しぶり。


ユリの母親の沙那です。


執事は雷也ね。





....そう言えば雷也は?


私に仕えてくれた時から神出鬼没なところがあるのよね。


意外と雷也のこと、何も知らない...。





ユリは元気にしてるかな...。


学園からは1時間くらいあって遠いけど、もうそろそろ来るはず!


ユリの好きなものを作らせておかないとね!!




そんなことを考えている時、1人のメイドが電話を持ってきた。


「奥様お電話でございます。相手は雷也様でございます。」


「ありがとう。」


なにかしら?


「どうしたの雷也?」


のんびりと聞いてみた。


「今、兄貴に会社へ会いに行きました。奥様に重要なお話がございます。」


重要な話?


でも、雷也の息は切れていた。


「わかったわ。屋敷の私の部屋にいるからいらっしゃい。」


「かしこまりました。少々お待ちください。」


何かしら?