あれから、最上階に着いたのは
数分の事だった。


『こちらでございます。』

「ありがとう。」
拓実がお礼を言って、そのあとに
続いて中に入った。

『いえ。
 では、私はこれで』
そう言って秘書さんらしき人は
去って行った。


「優衣穂、先に言っとく。
 何があっても・・・。

 お前と離れる気はないから。
 俺の事だけ信じろよ。」

そう言われ素直に返事をした。