「だから言っただろ、もう遅いと・・・。

 お前と衣都が結婚するのは決まった事
 なんだよ。
 
 お前は一生自由にはなれねぇ。
 恨むなら父さんと母さんを恨みな。」

「いくら決まった運命があっても
 俺は、それに従う気はありません。

 何があっても優衣穂と婚約します。
 あまり見くびらないで下さい。

 一度決めたことは曲げる気は
 ありませんので・・・。」

「そうか。誰に似たんだか。

 ま、精々頑張るんだな。
 運命は決まってるのだからな。」
おじい様は再度不気味に笑った。