俺の頭には、伶が放った言葉が 次々と流れていた。 素直にならなきゃ。 拓と優衣みたい。 そんな、伶の言葉しか出てこなかった。 その時、俺はスキャンダルを取られた。 婚約者であり、許婚である 女優の葛原衣都との。 多分、発展の無い俺たちに 呆れた、おじい様の仕業だろう。 親父やお袋は、俺と優衣穂の 事を応援してくれてる。 だから、残すはおじい様だけ。 そう、何故か昔から、おじい様は 優衣穂をあまり、好いていなかった。