「俺は初めから
 お前の事なんて好きじゃなかった。
  
 ただ、都合が良かったから
 利用しただけだ。」

と口走っていた。

「っ・・・」

優衣穂は唇を噛み締めた。

「じゃーな。
 二度と話しかけんな。」
また、思ってもねぇ事を
言っていた。

「ごめん。
 もう二度と話しかけないから」
と、優衣穂は下を向いたまま
音楽室を出た行った。

俺ってつくづく最低な奴だな
と、笑った。