先にお風呂をかりた。

『浅香のスッピン。久しぶりに見た』

部屋に戻ると坂井がニナニヤしながら私に言った。

『大学の時はよくに泊まりに来ていたよな』

『かおりたちとね』

大学の時、共通の友達のカップルがいた。その達と浅香ん家に泊まった。

でも今日は違う。私と坂井だけ…私が決めたルールを私自身が破ってしまった。

忘れていた感情が、思い出しそうで怖くなる。


『やっぱり浅香は、スッピンでもかわいい』

浅香は、私の頭を撫でた。


私の頬が赤くなった。



私は決めたのに、坂井は友達って…



『好きだわぁ』


坂井が、お風呂に行く後ろ好きを見て小さく呟いた。