とりあえず、私が千尋くんを投げ飛ばしたせいで慎一郎さん達に迷惑をかけたのなら、それは協力しなければならない。




まあ、何があったのかは聞かないけど…。




聞いたところで、きっとはぐらかされるだろうし。




だって、慎一郎さんはあまりそこには触れてほしくない的なオーラを放ってる。




だから私もあえて触れないさ。

深入りすると後が大変だからね。



まあ、筋は通させてもらいますけど。




いい暇潰しができたと思えば楽しいではないか。




「わかりました。」



少しの間だけだもん。
父さんにバレなきゃ大丈夫。





「ありがとうリコちゃん!」




うんうん。


慎一郎さんの笑顔が見れたんだからいいのさ。




「んじゃ、決定つーことで」




のんびり屋の千尋くんは、私の答えをまるで分かってたかのような口振りをした。



くそっ、私が断らないってわかってたなこのお色気ボーイめ!



もうホント不思議な人だよ君は…。




千尋くんにちょっと言いたいけども、その前に…。





「でも私基本的に何をすればいいんですか?」




そー。


そこが謎なのさ。
私何すればいいんだ?