その日から、何だか私は変だった。

というか、羽瀬も変だった。


何だか私に話しかけてくる回数が増えた。
それはきっと、よく目が合うようになったからだと思う。
そしてそれは何故かと言われたら、それは私が羽瀬を目で追っているからかもしれない。
何故目で追うのかと聞かれても、それは答えられない。

気持ちを整理しようと思っても、午後になればまた羽瀬が。


どうしたらいいかわからなかった。


「裁縫上手いね」

「・・・・どうも、ってか咲んとこ行きなよ」

「そう思う?」

「え? うん」

「やっぱり?」

「うん?」

「彼女だもんね」

「はぁ・・・うん」

「作業の邪魔だろうしね」

「うん」