「ちょ・・・・っと」

「ん?」

「い・・・いつまで・・・そうしてるの。近い・・・」

「・・・・・・あぁ」

すっと離れていく羽瀬の体温に胸を撫で下ろす。
と、同時によくわからない“何か”が涼しくなった背中から、胸の中に流れ込んでくるみたいだった。

どうして?

なんなんだろう?


「て・・・・ていうか、なんでこんなとこにいるの?」

「咲、どこかと思って」

「・・・・・咲なら、体育館でパフォーマンンスの練習」

「そっか」



ちょっと、よくわかんないけど
嫌な気持ちになって、窓の外の幼なじみ3人を目で追う。

「じゃ、行くね」


そう言って、羽瀬は私の頭をポンと軽く撫でて去っていく。

どうしてだろう。



胸が






痛い