「うん・・・大丈夫」

伶は心配そうに私の頭を方に抱き寄せる。

「今日、汐映の家にお泊りしようかな」

「・・・うん、いいね」

「しょうがないからあの2人も誘ってやろうか」

「ふふっ、そうだね。みんなでわいわいしよ」







その日の夜は何故だか少し切なかった。



友達を1人失った気分で。





でも3人がいたから寂しくはなくて
感謝しっぱなしだ。


「汐映、大丈夫。俺らいつも傍にいる」

「いっつもお前の味方だからな」

「そうだよ。何でも言ってね?」


ありがとうって笑ったら涙が出た。


私という存在が、3人の負担になっていないことを

私は毎日祈ってる。




ありがとうって、何回も何回も

3人にあげたいの――――。