「期待してるよ」


だめだろ!って声が私の軍から上がって、確かにってちょっと思った。




宣言通り、伶は1位を獲った。

みんなの盛り上がり方は尋常じゃなかった。


私の軍の人たちがちょっと面白かった。

「伶ちゃーんっ!」
「すげーっ、さすがっ」
「伶ちゃ・・・・・・って、違うだろぉぉぉぉぉ!!!」


負けた、って気づいてみんな崩れ落ちた。


お昼になって、私は伶たちと一緒にご飯を食べた。


午後の騎馬戦は、騎馬の上に乗る人たちが上半身裸になる。
陽都と静ももちろんそう。

「汐映、服、持ってて」

「俺のも」

「わかった。頑張ってね」


女子たちはほとんどあの2人しか見てなかったような気がする。

2人の活躍は一際輝いてたし。


「もうやばい! 静先輩!」
「えー! 私断然河井(カワイ)先輩っ」
「陽都ーっ! がんばってー!」
「蓮本(ハスモト)くーんっ」


耳が痛くなるくらいの歓声で、ある種の妨害だと思った。