私にとってあの日は、高校に入って初めての行事で
みんなと盛り上がれる筈だったのに

あんな天気のいい日に私たちは


終わり始めた―――――――――。







午前の競技は100M走とパフォーマンスその他諸々。
リレーと騎馬戦は午後にある。

パフォーマンスは割といい感じで、咲はとても楽しそうだった。


伶が100M走のスタート地点に立つ。
それだけで歓声があがる。

「伶ちゃーん!」
「桜葉(サクラバ)行けー!」
「伶ちゃんって速いのかな!?」
「なんかレアなもん見れる気分!」


伶のファン的な人たちや、伶の軍の中から黄色い声援がいっぱい聞こえてた。

「伶、頑張って」

「汐映に1位プレゼントねー」


伶がこっちに手を振る。