っ……やだなこの空気

あたしは
ずっと黙っていた。
さきに
口を開いたのは隼斗くん。

「なぁおねーちゃん?」

っ…………!!!!
「なに…」

こぇ…と言って笑う隼斗くん。

「当たり前じゃん。あたし、やだ。
 瞬に嘘つきたくないよ」

「ふっ…w」

「なに…」

ほんと好きなんだな。
兄貴のこと。という隼斗くん。

「だったらなに?
 あたしねずっと好きだったの。瞬が」

「じゃあさ、兄貴に嘘つきたくないって
いうならさ、
兄貴と別れて俺と付き合えよ」

は………?