その途端
二階にいた瞬が
「空っ!!どーした!?」

やばいっ…
「あ、あのね野菜こぼしただけだよー?
 気にしないで~」
どうかばれませんように

「まじかよードジ空」

バレてない…よかった

瞬にバレたら、
瞬に言ったら
隼斗くんは
瞬になにするか分からない。
あたしは瞬を守るの。

「隼斗くん?ゲームでも…んんっ!?」
気持ちを切り替えて
平常心で隼斗くんに
“ゲームでもしてたら?”
って言うつもりだったのに
あたしの口は
隼斗くんの唇によってふさがれた。

「んんっ…んうっは」

なんでっ…やだっ…
瞬じゃないとやだ…
唇が離れると隼斗くんは
「ムカつく」
と言って
あたしへの
キスを続けた。