こんな、不毛な会話なんてしたくないから

顔を合わせるのは嫌だったのに。

『お見合いの話はついででいいから。たまには死んだお父さんのお仏壇にも手を合わせて、ユキの元気な顔、見せてやって頂戴』

なんていう・・・泣き落としに負けてしまった。


でも結局、話のメインはお見合いとアタシの今後のことで。


母はうどんを食べながら、カルチャースクールで仲の良い友達の娘さんに比べて、アタシが如何に親不孝であるかを語り

アユミは、テレビの画面を見ながらうどんをすすり、ハイハイと心無い返事だけして母の話をやり過ごし

アタシは、返事をすることも、テレビに集中することも出来ずに

ただ冷めていくうどんを、箸でかき回すしか出来なかった。


アタシは

そんなにも母を、悲しませているのだろうか。

自立して、月に数万程は家に仕送りをし

母の日と誕生日には贈り物を

妹のアユミにもお小遣いを毎回あげて・・・


会社に貢献してるとか、アタシがいないと仕事が進まないとか

そんな大それたコトは思わないし、思いたくもないけど

でも・・・


それなりに

母に、苦労をかけずに

社会人として、やっていけていると、思っていたのに。

やっていかないと、イケナイとも、思っていたし、ネ・・・