けれど・・・


暖かい気温に励まされ、一昨日より、昨日より

少しずつではあるけれど、確実に

まるで弾けるのを期待させるホウセンカの種のように

桜の蕾はまるくなり、ほのかな香りを纏いだす。


ねぇ

まだ。

ねぇ

もう少し、ううん、出来るだけ、長く。


側に、いて?

側に、いさせて?


・・・永遠とは、願わないから。




そう、アタシは何故か、知っているのだ。

ツバサくんとのこの時間に

タイムリミットがあることを。




それが、どうしてなのかなんて

今朝夢の中で感じた悲しい記憶でしか

説明は、つかないのだけれど・・・・・・