会社の近くの公園と違って、ウチの近所の公園は広く、ひなたぼっこ日和の今日はたくさんの家族連れや子供たちの声で溢れていた。
休みの日に公園に来るなんて久しぶりで
たくさんの遊具がある広場で遊ぶ子供たちの順番待ちの小競り合いや、バドミントンをしてはしゃぐ女の子たちのかしましい声が新鮮だった。
時期になると電飾が飾られるプラタナスの並木や、ブランコの上に枝を伸ばす桜。
30分ごとに音楽が鳴る大きな噴水、アメンボが散歩する可愛い小川。
サクラがいるので、さすがに恋人同士よろしく中央の池のボートに乗ることは出来なかったけれど(別に乗りたかった訳じゃないからネ)
農薬の使われていない芝生に寝転んで
時々サクラや、飛んでくるバドミントンの羽(シャトルって言うの、ツバサくんに教えてもらった)に邪魔されながら空を眺めて
流れる雲の形に名前をつけたり
陽射しや、風の心地よさを感じたり···
ツバサくんと、サクラと
何気ない会話をしているのが、あまりにも自然で幸せだった。
だからアタシは
この時間が出来る限り長く続くことを、心の中で願った。
けれど···