「君、ただ暴れたいだけならもう帰りなさい。」


ドアを指差し言い放つと、チラッとこっちを見た武藤。



「あ゛ぁ??あんたには関係ないだろ。
センコーの分際で口出すんじゃねーよ。」


「は?あんた、なめてンの??あたし、教師、あんたたち、生徒。理由もない無駄な喧嘩で怪我させて良い立場じゃないの。わかる??」



武藤の目を見て、いや、睨み付けて強く言ってやった。


ヤンキー君の特徴として、凄めば相手が怯むとか思ってやがる。


それに、大人は問題を避けるために、自分たちを煙たがって見ないフリすることも知ってる。



あたしはそんなことしてやらないけど。



「…理由があれば、良いのかよ?」


「ま、あたしが納得する理由ね。」


「じゃあ、これは?」




ガタンッ!!
バサバサッ!!



…ダンッ!!