風に揺れる雨音は


いつも私の鼓動を不快に跳ねさせる


いつも晴れていて欲しいのに


青空に輝く太陽を見ていたいのに


いつも風と雲が邪魔をする


でも……


風と雲は


青空よりも太陽よりも


近いことだろう


そして強いことだろう


太陽の熱を帯びた体を濡らす雨は


その体を冷やす



けれど雨に濡れた冷たい頬を太陽が照らしても


伝う雨を


決して乾かせはしない


雨は涙に変わる……