触れてないのに、

  伝わってくる刹那の体温。


  ――そっか。

  私が刹那の体温を

  覚えてるからだね……。



「いい事思いついたよ、刹那っ」



  ばっと顔を上げる。

  すると、少し目を丸くした

  刹那が見ていて。



「ん、なに?」