ミミは瞳を閉じて聞いていた。


少しだけ冷たい夜風が、2人を包み込むように吹く。



「その子はね、ミミちゃんと同じ青い瞳をしていた。だからかな?その子とミミちゃんがかぶるんだ」



ミミの手を握るタクトの手に力が入った。



ミミも握り返した。



夢の終わりが近づいてくる。



これで最後。



『元にもどってしまう……』