居心地が悪くなりながらも試合をみていると、１年生のチームに潤の姿を見つけた。



久しぶりにみた･･･
潤のバスケをしている姿。小学のときとは比べられないくらい上手くなっていた。



高須賀先輩に劣らずシュートを決めていく潤の姿に、なぜだかドキッとしてしまった。



なんで潤なんかにドキドキしてんの。



いくら恋したいと思っていても、潤はありえない。
自分自身に苦笑しながらも潤を眺めていた。



｢ねぇ高須賀先輩の今のシュート、スリーポイントだよ〜!!!｣



時々聞こえる興奮ぎみななつの声や、高須賀先輩のファンの歓声なんてまったく耳に入ってこなかった。



潤ってあんなに背高かったかな･･･



小学生の頃は私と変わらなかったのに。



｢愛菜?愛菜!!!｣



｢どうしたのなつ｣



｢どうしたのじゃないよ!愛菜すごいボーとしてたから。｣