「どうしよっ!!どうしよっ!!高須賀先輩が!!!」



ちょうど体育館に着いた時男子はまだ練習をしていた。



2年対1年での練習試合の途中。



高須賀先輩は2年のエースとしてチームを仕切っていた。



当然のように体育館の周りには高須賀先輩の追っかけやファンクラブの人達が練習を見に来ていた。



「高須賀先輩かっこいいよ〜!!!」



どんどんシュートを決めていく先輩にキャーキャー騒ぐなつ。



「ただの練習なのにこんなに人がいるんだね・・・」



一方の私は飽きれぎみ。



たかが練習でこんなに人が集まるなんて鬱陶しいじゃない。



「高須賀先輩かっこい〜!!」

「「「「キャァ〜!!!」」」」



高須賀先輩がシュートを決める度に体育館中に歓声が響き渡る。



「うっさいわ・・・」



ついついぼそっと悪態をついてしまうと高須賀先輩ファンに睨まれてしまった。


もちろんなつにも。