「なんか今日、多くない??」


なつが女の子たちの歓声のうるささに耳をふさいでいる。



「今日も、の間違えでしょ」



なつと同じく耳をふさぎながら、私の声が歓声にかき消されないよう声のボリュームを上げる。




ここ最近部活終わりになつと男子バスケを見に行くのが習慣になっていた。