門へと走っていると、さっき潤と話していた女の子達が歩いていた。
その子達の隣を走り抜けるときに、聞こえてしまった。
「私本気で潤くん狙っちゃお!!!」
チラッと走りながら振り向くと、顔を赤くさせながら興奮ぎみに話す女の子は、すごく可愛らしい子だった。
よかったじゃない潤。
あんな可愛い子に好かれて・・・
・・・少しほんの少しだけ、寂しい気持ちが一瞬心の中をかすめた。
幼い頃から、一緒にいた幼馴染みが、離れていく。
そんな気がしたから。
少しだけ寂しくなった。
すごく親しい友人をとられるような、そんな気がした。