「どうしよ!高須賀先輩がこっち向いてる!!!」
興奮しているなつに服をグイグイ引っ張られる。
そのとき、潤と高須賀先輩が近づいてきた。
「ちょっ・・・!どうしよ先輩が先輩がこっちにっ!!!」
隣にいるなつは興奮を通り越しておかしくなってきている。
「お前なんか呼んでたか?」
「別に呼んでないけど」
私と潤が会話をしている時には、目の前にいる先輩を見て失神寸前になっていた。
「部活長引いてたじゃんか」
「わり〜わり〜待たせたな」
悪気のないような気の抜けた潤の返答にイラっとする。
「ごめんね、もうすぐ2年の公式試合が近いから1年に相手してもらってたんだ。」
斜め横にいる高須賀先輩が申し訳なさそうに謝ってくる。
「彼女が待っているんなら潤だけ早上がりにさせたのに」
「そんなのいいですよ。第一こいつ俺の彼女じゃないですし。」
「そうなのか?てっきり彼女かと・・・・」
「「違います!!!」」
潤と言葉がかぶった。
思いっきり潤を睨むと目線をそらされた。
「2人って確か・・・女バスの子だよね?」
「もちろん、噂だよ〜すっごい」